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内視鏡検査の費用はどのくらい?胃カメラ・大腸カメラの保険適用と自費の違い

[2026.07.14]

「内視鏡検査を受けたいけれど、費用がどれくらいかかるのか分からない」と感じる方は少なくないのではないでしょうか。
検査の種類や保険適用の有無、追加で行う処置によって金額が大きく変わってくる、というのが分かりにくさの主な原因かもしれません。

本記事では、胃カメラと大腸カメラの費用相場を3割負担の保険診療を軸に整理し、自費との違いや費用を抑えるコツまで解説していきます。
検査を検討している方が、安心して受診の判断ができる材料になれば幸いです。

内視鏡検査の費用相場(3割負担)

内視鏡検査の費用は、検査の種類と処置の有無で大きく変わってきます。ここでは3割負担の保険診療を前提に、胃カメラと大腸カメラそれぞれの目安を見ていきましょう。

胃カメラ(上部消化管内視鏡)の費用

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)の3割負担での自己負担額は、観察のみの場合で4,000円から6,000円程度が目安となります。検査中に組織を採取して病理検査を行う「生検」を追加すると、9,000円から1万円台前半まで上がる場合が一般的でしょう。1割負担の方であれば観察のみで1,500円前後、生検まで含めて3,000円から4,000円程度に収まることが多いという目安を覚えておきましょう。

ピロリ菌の感染チェックを同時に行うかどうかでも金額が変わります。初診料や再診料の上乗せもあるため、検査単独の金額だけでなく、診察料込みのトータル費用で考えておくと当日の会計で慌てずに済むでしょう。

 

 

大腸カメラ(下部消化管内視鏡)の費用

大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)の3割負担での自己負担額は、観察のみで6,000円から9,000円程度が相場と考えてよいでしょう。大腸ポリープが見つかって切除を行った場合、料金は2万円から3万円前後まで上がるケースが多いとされています。切除したポリープを病理検査に提出する費用も加算されるため、最終的な負担額は処置内容次第と覚えておきましょう。

腸内をきれいにするための下剤(前処置)も別途費用が発生する場合があります。受診するクリニックの料金体系に下剤代が含まれているかどうかも、予約の段階で確認しておくと安心でしょう。

 

漫画でわかる大腸カメラ検査
大腸内視鏡検査(池袋)

 

観察のみ・生検・ポリープ切除で変わる料金

内視鏡検査では検査中の処置内容によって料金が階段的に上がっていきます。観察のみで終わるケースが最も安く済み、組織採取(生検)が加わると数千円の上乗せ、ポリープ切除が加わると保険点数が大きく増えていくでしょう。ポリープ切除を行うと「短期滞在手術」として算定される場合もあり、医療機関の施設基準によっては定額算定で2万円から3万円台になることもあります。

検査前にどの程度の処置が想定されるか、医師に確認しておくと費用面の見通しが立てやすくなるでしょう。

保険適用となる場合とならない場合

「保険診療と自費の違い」は内視鏡検査の費用を考えるうえで最も重要な分かれ目でしょう。ここでは両者の境界線を整理しておきましょう。

保険診療になるケース

内視鏡検査が保険適用となるのは、医師が医学的に検査が必要と判断した場合に限られます。具体的には、胃痛・吐き気・黒色便・体重減少などの症状がある場合、健康診断や便潜血検査で異常を指摘された場合、家族歴や既往歴からリスクが高いと判断された場合などが該当するでしょう。検査後に「何も異常なし」だったとしても、検査時点で医学的必要性があれば保険適用は継続されます。

「検査を受けたら異常がなかったから自費になる」というルールではない点を押さえておきましょう。

自費(健診目的)となるケース

一方で、症状や所見がまったくなく、本人の希望だけで受ける検査は自費扱いとなります。「人間ドック」「胃カメラドック」「大腸カメラドック」など、自主的な健診目的での内視鏡は保険適用の対象外でしょう。自費の場合、胃カメラで1万円から2万円台、大腸カメラで2万円から4万円台が相場とされています。

ただし、自費検査の最中に病変が見つかった場合、ポリープ切除など処置部分のみ保険適用となるケースもあるという点を覚えておきましょう。

自治体のがん検診を活用する選択肢

もうひとつ重要な選択肢が、自治体が実施するがん検診と言えるでしょう。さいたま市では胃がん検診(X線または内視鏡)と大腸がん検診(便潜血)を実施しており、一定の年齢や条件を満たす市民が利用できる仕組みになっています。自治体のがん検診は自費よりも大幅に安く、無料または1,000円台で受けられる場合が多いため、対象年齢の方は積極的に活用してみましょう。

大宮エヴァグリーンクリニックも、さいたま市の胃がん検診(内視鏡)に対応しているクリニックです。検診をきっかけに早期発見につながるケースもあるため、市の検診案内が届いたタイミングを逃さず受診を検討してみてください。

内視鏡検査の費用を左右する要素

ここまで見てきた相場以外にも、検査費用に影響を与える要素がいくつかあります。事前に把握しておくと、当日の会計で慌てずに済むでしょう。

鎮静剤の使用有無

鎮静剤を使用して眠ったまま検査を受ける場合、薬剤費と鎮静管理の費用が加算されていきます。クリニックによって設定は異なるものの、鎮静剤の種類によって追加費用が500円から4,000円程度の幅で発生するケースが一般的でしょう。

大宮エヴァグリーンクリニックでは、鎮静・鎮痛の両方の効果があるペチジン塩酸塩と、より眠った状態に近づけるミダゾラムの2種類から選択できます。嘔吐反射が強い方や検査に対する不安が強い方には、鎮静剤の使用を検討してみる価値があるでしょう。

ピロリ菌検査・組織採取の追加

胃カメラの場合、ピロリ菌の感染チェックを同時に行うケースも多くあります。ピロリ菌検査(迅速ウレアーゼ試験など)を追加すると、3割負担で1,000円から2,000円程度の上乗せになるでしょう。組織採取(生検)の費用は採取部位の数によって変わり、保険点数で1部位ごとに加算されていく仕組みとなっています。

ピロリ菌陽性の方は除菌治療まで保険でカバーされるため、見つかった段階で除菌を進めるのが効率的でしょう。

経鼻と経口の違い(胃カメラ)

胃カメラには鼻から挿入する経鼻内視鏡と、口から挿入する経口内視鏡があります。保険点数上の差は大きくないものの、経鼻の場合は鼻腔麻酔の費用が、経口の場合は咽頭麻酔やマウスピース代が組み込まれる形になるでしょう。

仕上がりの費用差は数百円程度のことが多く、どちらを選ぶかは費用よりも「苦痛をどう減らしたいか」で判断する方が現実的です。経鼻内視鏡は嘔吐反射が起きにくく、検査中に医師と会話できるという特徴を持つ反面、鼻腔が狭い方には適さない場合もあるため、事前に医師と相談してみてください。

検査前後の診察・処置料

内視鏡検査の総額には、検査単独の点数だけでなく、初診料または再診料、検査前の診察料、検査後の説明料などが含まれてきます。初診料は288点・約2,880円、再診料は73点・約730円となるのが標準的でしょう。検査後の組織検査結果説明や除菌治療の処方が追加された場合は、再診料が複数回発生する可能性もあります。

「検査費用」だけを見るのではなく、初診から結果説明までトータルでいくらかかるかを医療機関に確認しておきましょう。

生命保険・医療保険は使える?

「自分の入っている生命保険や医療保険から内視鏡検査の費用が戻ってこないか」と気になる方も多いのではないでしょうか。

多くの医療保険では、入院や手術を伴うケースに対して給付金が支払われる仕組みになっています。通常の内視鏡検査(観察のみ・生検まで)では、外来扱いとなるため給付金の対象にならない契約が多いでしょう。ただし、ポリープ切除や粘膜切除術(EMR)を行った場合は「手術給付金」の対象となる契約もあるため、加入している保険会社に確認してみる価値があります。

検査前に医療機関で「どのような処置が行われる予定か」を聞いておくと、保険請求の判断材料が揃いやすくなるでしょう。診療明細書や領収書は再発行が手間になる場合もあるため、保管しておくのが安心です。

内視鏡検査で費用負担を抑えるコツ

費用面での不安を軽減するために、実際に押さえておきたいポイントを整理しておきましょう。

保険診療で受けるための条件

自費で受ける前に、まず保険診療の対象になるかどうかを医師に相談してみましょう。「最近胃が痛む」「黒い便が出た」「家族に大腸がんの既往がある」など、医学的に検査の必要性を裏付ける情報を整理して受診すると、スムーズに保険診療へ進めることが期待できそうです。健診の便潜血陽性や胃部X線での要精査判定も、保険診療への切り替え条件となるケースが多いという点も覚えておきましょう。

自治体助成制度の活用

自治体のがん検診は年齢条件や対象期間に制限があるものの、自費で受けるよりも大幅に費用を抑えられます。さいたま市の場合、胃がん検診(内視鏡)は40歳以上の方が毎年受けられる仕組みとなっているでしょう。検診の案内ハガキが届くタイミングで対象になっているか確認し、当てはまる方は早めに予約を取ってみてください。

同日検査の活用

胃カメラと大腸カメラの両方を受ける必要がある場合、同じ日に続けて受ける「同日検査」を選ぶと、初診料や前処置の費用を一度に済ませられる場合があります。別の日に受けるよりも総額が安く済み、来院回数も減らせるという点で効率的でしょう。ただし、同日検査に対応していない医療機関もあるため、予約時に確認しておく必要があります。

大宮で胃カメラを検討中の方へ

ここまで内視鏡検査の費用について見てきましたが、「自分の場合いくらかかるのか」「保険でカバーされるのか」と迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

大宮エヴァグリーンクリニックでは、消化器病専門医・消化器内視鏡専門医による胃カメラ検査を年間1,200件以上実施しており、症状や健診結果に基づいた保険診療と、健診目的の自費胃カメラドックの両方に対応しています。直径5mmの経鼻内視鏡スコープに加え、富士フィルム社最新のLED光源一体型プロセッサー6000システムを使用しており、早期胃がん・食道がんの発見精度にも力を入れている点が特徴と言えるでしょう。

鎮静剤はペチジン塩酸塩とミダゾラムの2種類から選択できるため、嘔吐反射が強い方や検査への不安が強い方にも対応可能です。さいたま市の胃がん検診(内視鏡)にも対応しており、対象年齢の方であれば公費負担で受診できる場合もあるでしょう。大宮駅から徒歩5分、土曜・日曜の午前診療にも対応していますので、費用面のご相談からお気軽にお問い合わせください。

 

 

漫画でわかる大腸カメラ検査
大腸内視鏡検査(池袋)

 

まとめ

内視鏡検査の費用は、3割負担で胃カメラが4,000円から1万円台、大腸カメラが6,000円から3万円程度が目安となります。保険診療と自費の境界線、鎮静剤やピロリ菌検査などの追加費用、自治体のがん検診助成といった要素を把握しておくと、想定外の出費を抑えやすくなるでしょう。

医学的に必要性のある症状や所見がある場合は保険診療で受けられるケースがほとんどのため、自己判断で「自費」と決めつけずに、まずは医師に相談してみるところから始めてみるのがよさそうです。検査の精度・苦痛軽減・費用のバランスを見て、自分に合ったクリニックを選ぶことが、納得感のある内視鏡検査につながっていくでしょう。

 

この記事を執筆した人
伊勢呂哲也
伊勢呂哲也

日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医、消化器内視鏡学会所属
名古屋大学出身
年間30000人以上の外来診察を行なう。
YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。
Yahoo!ニュース エキスパートとして情報発信
再生医療のクリニックも運営

 

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