メニュー

急性胃腸炎は何科を受診する?内科と消化器内科の選び方と受診の目安

[2026.08.19]

突然の吐き気や嘔吐、下痢、腹痛に襲われたとき、「これは急性胃腸炎だろうか」「病院に行くなら何科を受診すればよいのか」と迷う方は多いのではないでしょうか。急性胃腸炎は身近な病気である一方で、受診先を間違えると適切な治療まで遠回りになってしまうケースもあります。

本記事では、急性胃腸炎で受診すべき診療科の選び方を、内科と消化器内科の違いや、病院に行くべきか自宅療養かの判断基準と合わせて整理していきます。急な症状で困っている方の判断材料になれば幸いです。

急性胃腸炎で受診すべき診療科

 

 

急性胃腸炎の受診先は、年齢や症状の重さによって変わってきます。ここでは基本となる3つの選択肢を整理してみましょう。

大人は内科または消化器内科

大人の急性胃腸炎であれば、まずは内科または消化器内科を受診するのが基本です。吐き気・嘔吐・下痢・腹痛といった消化器症状が中心の場合、これらの臓器を専門的に診療する消化器内科が適しています。発熱や全身のだるさなど風邪に近い症状を伴う場合は、一般内科でも対応してもらえるケースが多いでしょう。

子どもは小児科

15歳未満の子どもが急性胃腸炎になった場合は、小児科の受診が基本となります。子どもは大人よりも脱水が進みやすく、症状の進行も早いため、小児科医による年齢に応じた診療が安心でしょう。大宮エヴァグリーンクリニックは小児科を設けていないため、お子さまの胃腸炎については小児科のある医療機関を受診してください。

重症の場合は救急外来

激しい嘔吐が止まらず水分がまったく取れない、意識がもうろうとしている、血便や激しい腹痛を伴うといった重症のケースでは、救急外来の受診を検討してください。夜間や休日であれば、救急安心センター事業(電話番号7119)に相談すると、緊急度を一緒に評価してもらえる仕組みが利用できるでしょう。

内科と消化器内科のどちらを選ぶべきか

「内科と消化器内科、どちらを選べばよいのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。両者の違いを理解しておくと、受診先選びがスムーズになるでしょう。

内科で対応できるケース

一般内科は、発熱・倦怠感・頭痛など全身症状を含めて幅広く診療する窓口です。軽度の急性胃腸炎で、風邪症状を伴っているようなケースであれば、内科で十分対応してもらえるでしょう。かかりつけの内科がある方は、まずそこに相談してみるのも現実的な選択肢となります。

消化器内科が向いているケース

吐き気・嘔吐・下痢・腹痛といった消化器症状が前面に出ている場合は、消化器内科のほうが専門性を発揮しやすいでしょう。消化器内科では、症状の原因が単なるウイルス性胃腸炎なのか、それとも別の消化器疾患(虫垂炎・胆嚢炎・潰瘍性大腸炎など)が隠れていないかを見極める診療に慣れています。症状が長引いている場合や、過去に消化器の病気を経験したことがある方は、消化器内科を選ぶと安心でしょう。

迷ったら内科と消化器内科の併設クリニックが便利

「内科か消化器内科か判断がつかない」というときは、両方を併設しているクリニックを選ぶとよいでしょう。1つの窓口で、風邪症状から消化器症状までまとめて評価してもらえるため、受診先選びに時間をかけずに済むでしょう。大宮エヴァグリーンクリニックは内科と消化器内科を併設しており、急性胃腸炎の診療にも対応しています。

▶ご予約はこちらから

急性胃腸炎の主な症状と原因

急性胃腸炎の原因は大きくウイルス性と細菌性に分けられるでしょう。原因によって流行時期や症状の特徴が異なるため、見分けるポイントを整理しておきましょう。

ウイルス性胃腸炎

冬場に流行しやすいのがウイルス性胃腸炎で、ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルスなどが代表的な原因です。激しい嘔吐や水のような下痢が特徴で、発熱を伴うケースもあるでしょう。ノロウイルスは感染力が非常に強く、家庭内や職場での集団感染を起こしやすい点に注意が必要となります。

潜伏期間は数時間から数日と幅があり、症状は1日から3日ほどで治まることが多いでしょう。

細菌性胃腸炎(食中毒)

夏場に増えるのが細菌性胃腸炎で、カンピロバクター・サルモネラ菌・腸管出血性大腸菌(O157など)・黄色ブドウ球菌などが原因として知られています。加熱が不十分な肉や魚、汚染された食品を介して感染することが多く、いわゆる食中毒として現れるケースが大半でしょう。

腹痛や血便を伴うことがあり、ウイルス性に比べて症状が強く出る傾向があります。発熱や血便を伴う場合は、便培養検査などで原因菌を特定し、状況に応じて抗菌薬が処方されることもあるでしょう。

その他の原因

ウイルスや細菌以外にも、暴飲暴食・香辛料の取りすぎ・アルコールの過剰摂取・ストレスなどが胃腸炎に似た症状を引き起こすことがあります。また、抗菌薬の長期服用によって腸内細菌のバランスが乱れ、下痢を起こすケースも知られているでしょう。

症状が長引く場合は、単なる胃腸炎ではなく別の消化器疾患が隠れている可能性もあるため、自己判断で済ませずに受診を検討してみてください。

病院に行くべきか自宅療養かの判断基準

軽度の急性胃腸炎は自宅での安静と水分補給で回復するケースも多いものの、症状によっては早めの受診が必要となります。判断の目安を整理しておきましょう。

すぐに受診すべき危険なサイン

次のような症状があれば、自宅療養を続けずに医療機関を受診してください。激しい嘔吐が続いて水分がまったく取れない、半日以上尿が出ていない、唇や口の中が乾いている、立ちくらみやめまいがするといった症状は、脱水が進行しているサインでしょう。

便に血が混じる、便が黒くなる、激しい腹痛が続く、高熱が下がらないといった症状を伴う場合も、ウイルス性以外の重篤な疾患が隠れている可能性があるため、速やかな受診が望まれます。特に高齢者や乳幼児、持病のある方は脱水が重症化しやすいため、早めの受診を心がけてみてください。

自宅療養でも様子を見てよいケース

嘔吐や下痢が軽度で、水分が取れていて、発熱もないか微熱程度であれば、自宅で安静にしながら様子を見てもよいケースが多いでしょう。多くのウイルス性胃腸炎は数日で自然に回復するため、過度に心配せず、脱水を防ぎながら体力の回復を待つ対応が基本となります。

ただし、症状が3日以上続く、あるいは悪化していく場合は、軽症と決めつけずに受診を検討してみましょう。

脱水を防ぐ水分補給のポイント

急性胃腸炎で最も注意したいのが脱水です。水分補給では、一度に大量に飲むと嘔吐を誘発しやすいため、スプーン1杯ずつ、数分おきに少量を繰り返す飲み方が効果的でしょう。水やお茶だけでは電解質が不足しやすいため、経口補水液など塩分と糖分をバランスよく含んだ飲料を選ぶと、脱水予防に役立ちます。

嘔吐が落ち着いてきたら、おかゆやうどんなど消化のよい食事から少しずつ再開していくとよいでしょう。

病院での検査と治療の流れ

急性胃腸炎で医療機関を受診した場合、多くは問診と身体診察を中心に診断が進められます。症状の経過・食事内容・周囲に同じ症状の人がいるか・海外渡航歴などを確認し、ウイルス性か細菌性かをある程度推測していくでしょう。

必要に応じて、採血で炎症や脱水の程度を確認したり、便検査で原因菌を特定したり、腹部超音波検査やレントゲン検査で他の疾患を除外したりする流れも考えられます。治療は、脱水に対する水分・電解質の補給(経口補水または点滴)を中心に、吐き気止めや整腸剤などの対症療法が行われるのが一般的でしょう。下痢止めはかえって原因となる病原体の排出を妨げる場合があるため、医師の判断のもとで慎重に使用されるでしょう。

大宮エヴァグリーンクリニックでは、採血・尿検査・腹部超音波検査・レントゲン検査・胃カメラなどの検査を院内で実施できるため、急性胃腸炎の診断と他疾患の除外を一度の受診で進めやすい体制を整えています。

 

 

大宮で急性胃腸炎のご相談はこちらから

「急な吐き気や下痢で困っているけれど、病院に行くべきか迷う」「内科と消化器内科のどちらを受診すればよいか分からない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

大宮エヴァグリーンクリニックは、消化器内科・内科・外科・肛門科・泌尿器科を併設しているクリニックで、急性胃腸炎の診療に必要な問診・身体診察・採血・便検査・腹部超音波検査などを院内で対応しています。消化器内視鏡専門医が在籍しているため、単なる胃腸炎なのか、それとも別の消化器疾患が隠れているのかを見極める診療を受けられる点が特徴でしょう。症状が長引く場合や、繰り返す腹痛・下痢が気になる場合には、胃カメラによる精密検査にも対応できます。

大宮駅から徒歩5分、土曜・日曜の午前診療にも対応しているため、平日に時間が取りにくい方も受診しやすいでしょう。なお、当院は救急対応や小児科診療を行っていないため、重症の症状がある場合や15歳未満のお子さまの場合は、救急外来や小児科のある医療機関を受診してください。

まとめ

急性胃腸炎で病院に行くときは、大人なら内科または消化器内科、子どもなら小児科、重症なら救急外来を選ぶのが基本となるでしょう。吐き気・嘔吐・下痢・腹痛といった消化器症状が中心であれば消化器内科、風邪症状を伴う軽症であれば内科というように、症状の出方で選び分けると迷いが減ります。

軽度であれば自宅での安静と水分補給で回復するケースも多いものの、激しい嘔吐で水分が取れない、血便や高熱を伴う、症状が3日以上続くといった場合は、早めの受診を心がけることが大切でしょう。急な症状で不安なときは、自己判断で抱え込まず、消化器内科や内科に相談するところから始めてみてください。

 

この記事を執筆した人
伊勢呂哲也
伊勢呂哲也

日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医、消化器内視鏡学会所属
名古屋大学出身
年間30000人以上の外来診察を行なう。
YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。
Yahoo!ニュース エキスパートとして情報発信
再生医療のクリニックも運営

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME