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亀頭包皮炎(陰茎・ペニス・ちんちんが痛い、痒い、赤い)

陰茎・ペニスが赤い、腫れてる、痒い、そんな症状が自分に出たらビックリしますよね。今まで生きてきて20年、30年以上なんともなかったのに急に陰茎が赤くなったり腫れたりすることがあります。
それはもしかしたら亀頭包皮炎という病気かもしれません。
当院には亀頭包皮炎の患者様が1日に10人以上いらっしゃいます。ほとんどの患者様がはじめてのことでかなり困惑した状態でいらっしゃいます。
そのような患者様に亀頭包皮炎がちゃんと治る病気だということを知ってもらい、少しでも安心できるようにとこのページを作りました。ご一読頂けると幸いです。参考になればと思い、症例の写真もつけております。刺激が強く、気分を害される方もいらっしゃると思いますので、もし望まれないのであれば見ないことをお勧めします。

◆目次◆

1 亀頭包皮炎
 1.1 亀頭包皮炎とは
 1.2 亀頭包皮炎になりやすい人とは
 1.3 亀頭包皮炎の種類
2 細菌性亀頭包皮炎
 2.1 細菌性亀頭包皮炎の原因
 2.2 細菌性亀頭包皮炎の症例・画像
 2.3 細菌性亀頭包皮炎の症状
 2.4 細菌性亀頭包皮炎の検査
 2.5 細菌性亀頭包皮炎の治療
3 真菌性(カンジタ)亀頭包皮炎
 3.1 カンジダ亀頭包皮炎の原因
 3.2 カンジダ亀頭包皮炎の症例・画像
 3.3 カンジダ亀頭包皮炎の検査
 3.4 カンジダ亀頭包皮炎の治療
4 亀頭包皮炎の診察費用

亀頭包皮炎

亀頭包皮炎とは

亀頭包皮炎とは、陰茎の先の亀頭とその周囲の包皮が傷付いたり不潔にすることでばい菌が亀頭や包皮に感染して起こります。(ここでばい菌とは、細菌、真菌・カビ、ウイルスの全ても含む微生物という意味です) 亀頭や包皮が赤くなったり、腫れたり、膿が出来たり、皮膚に裂け目が入ったりすることもあります。

亀頭包皮炎になりやすい人とは

一般的には包茎の方です。仮性包茎や真性包茎など包皮が余剰にあることで、包皮と亀頭の間に密閉された空間が生まればい菌が感染しやすい状況が生まれます。また、ばい菌が感染しやすくなるような陰部が不潔な状態の方も亀頭包皮炎になりやすいと言えるでしょう。
包茎があって亀頭包皮炎を繰り返す場合は包茎手術治療の適応になります。また、糖尿病や肥満の方も免疫が低下し、亀頭包皮炎にかかりやすくなります。

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亀頭包皮炎の種類

ばい菌の種類によって治療方法が変わります。
細菌による細菌性亀頭包皮炎、真菌(カビ・特にカンジダによるもの)による真菌性亀頭包皮炎、ウイルスによるウイルス性の炎症が主な原因です。
ウイルスによるものはヘルペスによるものがほとんどで、抗ヘルペスウイルス薬を投与することで治癒します。亀頭包皮炎という概念からは外れるためここでの説明は割愛します。

下記に細菌性亀頭包皮炎と真菌性亀頭包皮炎について説明いたします。

当院に受診した方の亀頭包皮炎の画像も許可を得て掲載させて頂きました。
細菌性と真菌性の見た目での違いは難しい場合もしばしばあります。発症の仕方や症状の違いからどちらかなのかを見極めるのが大事です。

細菌性亀頭包皮炎

ほとんどの方が細菌性の亀頭包皮炎になります。
当院に受診される方の9割は細菌性です。
インターネットではカンジダや真菌性の方が目立って載っている印象ですが、実際は細菌性の亀頭包皮炎がほとんどです。

細菌性亀頭包皮炎の原因

細菌性亀頭包皮炎の原因は細菌が陰茎の傷や陰茎が不潔になることで起こります。性行為の後の傷から感染し発症することが多いです。
先述の通り不潔な環境になりやすい包茎の方が多くかかります。

細菌性亀頭包皮炎の症例・画像

1. 20代男性です。全体的に発赤が強く、培養検査ではB群溶血性連鎖球菌が検出されました。抗生剤の内服と塗り薬で1週間ほどで改善しました。

1の画像はこちら

2. 40代男性です。亀頭包皮に縦に裂け目が入り、かなり痛みが強かったようです。培養からは大腸菌が出ました。抗生剤の内服と塗り薬で3週間で治癒しました。

2の画像はこちら

3. 30代男性です。亀頭と包皮に強い発赤と白い膿も出ています。
培養検査からはB群溶血性連鎖球菌とカンジダが検出しました。
抗生剤の内服と塗り薬で2週間程で治りました。
カンジダの治療は行っておりませんが、その後再発はありません。

3の画像はこちら

4. 30代男性です。亀頭を中心に発赤と膿があります。培養からは大腸菌とB群溶血性連鎖球菌が検出されました。
抗生剤の内服と塗り薬にて3週間程で治りました。

4の画像はこちら

 

細菌性亀頭包皮炎の症状

亀頭と包皮に強い赤みが生じます。時に膿を伴うこともあります。治療をしないで放っておくと皮膚が縦に裂けることもあります。
斑点のように発作が出ることもあります。
真菌性との違いは赤みが強いことです。
膿が出ることも細菌性によくみられる特徴です。
患者様の訴えの特徴としては、ここ数日から1-2週間前に陰茎の痛み、痒み、赤みが生じる、という比較的短期間の経過をおっしゃられます。

細菌性亀頭包皮炎の検査

当院では綿棒で陰茎表面の患部を拭います。そこから細菌を採取し培養し原因菌を特定します。炎症の大きさの確認で採血や尿検査を行うこともあります。

細菌性亀頭包皮炎の治療

当院では抗生剤の塗り薬と症状が強い場合は抗生剤の内服も行ってます。1-2週間以内には完治することがほとんどです。

これらの治療で改善しない場合は、真菌性である可能性も考慮に入れて再度陰茎表面の菌の培養検査を行い、真菌性亀頭包皮炎の治療を行います。

真菌性(カンジタ)亀頭包皮炎

先述の通り、真菌性の亀頭包皮炎は稀です。
ですが、細菌性と比べて格段に治りにくいために深刻に悩んでいる方が多いのが現状です。
当院にも真菌性(カンジダなど)亀頭包皮炎で悩んで受診される患者様もたくさんいらっしゃいます。根気強く継続的な治療を行うことが大切です。

カンジダ亀頭包皮炎の原因

真菌性亀頭包皮炎とは真菌(カビ)が亀頭と包皮に感染することで起こります。

そもそもどうやって感染するのでしょうか。
患者様の中には性行為による感染だと考えている方が多いようです。真菌の代表的になカンジダが女性の膣内にだけいると信じているからだと思われます。ですがカンジダは健康的なヒトの口腔内や皮膚や腸の中にいる常在菌です。ですので性行為を行なっていなくても真菌・カンジダに感染する可能性はあるのです。
きっかけはやはり陰茎に傷が付いたり不潔な状態であることが多いのですが、真菌の場合はその方の免疫が弱っている時に感染することが多いとされてます。つまり外敵に対する抵抗力がなくなっている時に感染しやすいということです。

カンジダ亀頭包皮炎の症例・画像

1.  20代男性です。亀頭と包皮が全体的に淡く発赤してます。性行為の度に悪化するとのことでした。培養検査からはカンジダが検出されました。抗真菌剤の塗り薬で1ヶ月ほどで症状はなくなり、合計2ヶ月塗り薬を続けその後再発はありません。

1の画像はこちら

2. 30代男性です。包皮が縦に裂け、淡く発赤しております。
痛みがかなり強かったようです。
培養からは酵母様真菌が出ております。
抗真菌剤の塗り薬で2週間程で症状はなくなりましたが、2ヶ月間塗り続けて頂きました。
その後再発はありません。

2の画像はこちら

3.  20代男性です。亀頭を中心に淡く発赤しており、恥垢もかなりでていたようです。性行為の度に症状が悪化するとのことでした。
培養からはカンジダが出ております。
抗真菌剤の塗り薬にて1ヶ月程で症状は治り、2ヶ月塗り続けて頂きました。再発はありません。

3の画像はこちら

カンジダ亀頭包皮炎の検査

問診と診察をした後に、細菌性の検査と同じく当院では亀頭と包皮の表面の菌の培養検査と炎症状態の確認のために採血と尿検査を行います。

カンジダ亀頭包皮炎の治療

抗真菌薬の塗り薬の投与を行います。
炎症が強い場合は飲み薬を処方することもあります。初回から飲み薬を処方することは稀で基本は塗り薬のみでの治療になります。
治療期間は最低1-2ヶ月はかかります。

見た目では炎症が治り、塗るのをやめてしまうと再度炎症が再燃することがあります。真菌(カンジダ)は皮膚の深いところに根をはっているため、治ったと思っても忍耐強く治療を継続することが完治への近道になります。

亀頭包皮炎の診察費用

当院は亀頭包皮炎の治療を全て保険診療で行います。
初診の診察費用は3割負担で2000円〜4000円程になります。再診察の費用は700円〜2000円程になります。検査内容や治療内容によっても多少前後致します。このお値段に調剤薬局での薬代も加わります。ご了承下さい。

亀頭包皮炎で悩まれている方は非常に多いです。
実際に私も勤務医から開業医になって、多くの人が悩んでいるのだという実態がわかりました。勤務医時代に働いてたような大きい病院で亀頭包皮炎の症状のある患者様を診る機会は比較的少ないです。患者様ももっと気楽なクリニックで診て頂きたいからだと思われます。

先述の通り当院には1日10人以上の亀頭包皮炎の患者様が来院されます。1年間で3000例以上の診察をしております。当院では豊富な症例数の経験がある医師が診察させて頂いております。

是非お気軽にお越しください。

現在当院では徹底した新型コロナウイルス感染対策をしながら診療を継続しております。

またオンライン診療も行っております。
全国どこからでもオンライン診療は可能です。泌尿器科、消化器科、内科でお悩みの方は是非上記のリンクか下部のバナーよりご相談下さい。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

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この記事を執筆した人
伊勢呂哲也
伊勢呂哲也

日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
名古屋大学出身
年間30000人以上の泌尿器科と消化器科の外来診察を行う
YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。

 

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