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腎臓がん

 

身体の様々な部位で癌が発生しますが、腎臓がんと聞いてもどんな症状が出るのか、どんな治療があるのかなど想像出来ないと思います。

そもそも腎臓はどんな臓器なのでしょうか?

腎臓は握りこぶし大の大きさのそら豆のような形をした臓器です。左右に2つあります。その役割は腎臓に流れてきた血液をろ過して、不要な物質や水分を尿として体外に出すことです。

腎臓がんは日本で現在6000人ほどの患者様がいると言われてます。泌尿器科の悪性腫瘍の中でも珍しい癌の方に入ります。

どちらかというと男性に多く、50歳から腎臓がんにかかる方が増えていきます。

リスクとしては肥満、喫煙や多発性嚢胞腎などが挙げられます。喫煙はほとんどの癌のリスクとして挙げられますよね。規則正しい生活習慣や適切な食習慣も癌の予防に効くと言われてます。

腎臓がんの症状

腎臓がんは初期には症状はほとんどありません。稀に部位によっては血尿が出ることもありますが、基本無症状です。

なので早期の腎臓がんで自分で気付いて受診することはまず出来ないと思います。

早期の腎臓がんは、健診での腹部超音波検査やCT検査で偶発的に見つかることがほとんどです。様々な癌を早期で見つけるためには定期的な健診や人間ドックは大切です。

進行すると腫瘍の体積が増え、肺転移やリンパ節転移を起こし、倦怠感、血尿、体重減少、食欲不振などの症状で来院されます。そして検査にて腎臓がんが見つかります。症状が出てきたときにはすでに治療をしても手遅れになる可能性が高くなります。定期的な健診を受けましょう。

腎臓がんの治療

腎臓がんの治療の基本は手術療法です。

従来は腎臓を一個丸ごと取ってしまう手術が主流でしたが、最近は癌だけ取り除く腎部分切除術も確立されており、将来の腎機能の保護のために積極的に部分切除術を推奨する方向にあります。

また腹腔鏡手術やロボット支援下の手術の技術も向上しており、より合併症の少なく回復の早い手術が可能となってきてます。
また、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬など新薬も続々と出ており、今後さらに治療の幅が広がると思われます。

腎臓がんに限らず悪性疾患は何より早期発見が大切です。
定期的な健診、超音波検査を含めた健診をおすすめします。
当院でも臨床検査技師による腹部超音波を行なっております。是非ご相談下さい。

この記事を執筆した人
伊勢呂哲也
伊勢呂哲也

日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
名古屋大学出身
年間30000人以上の泌尿器科と消化器科の外来診察を行う
YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。

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