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前立腺がん

前立腺がんと聞いてみなさんどんな病気をイメージするでしょうか。

有名人が公表した、進行が遅いと言われている、ロボット手術が有名と聞いたことがある、など様々なことを思い浮かべると思います。

このページで皆さんの前立腺がんに対する理解を深められたらと思います。

前立腺がんの現状

もともと、白人や黒人などの欧米の男性に前立腺がんは多いとされていました。アメリカでは現在、前立腺がんの罹患者数(前立腺がんにかかった方の数)は1位で死亡者数は2位です。日本の男性の前立腺がんの罹患者数(前立腺がんにかかった方の数)は現在胃がんに次いで2位ですが、2020年以降は1位になると言われてます。

それに対して現在前立腺がんの死亡率は男性で6番目です。

アメリカ、日本ともに罹患者率と死亡率に開きがあります。なんとなく前立腺がんは癌と診断されてもお亡くなりになることはそんなにないのではないかと想像出来ます。

では何故前立腺がんは長生きできるのでしょうか。

その原因は各地方自治体が行なっているPSA検診などや個人的な人間ドックなどで早期発見が行われていること、男性ホルモンを抑制すること(一般的にはホルモン療法と呼ばれてます)による治療方法がほぼ確立されているからです。

PSAについてはPSAのみのページを設けてますのでそちら(PSA前立腺特異抗原)をご覧ください。

前立腺がんのリスクは加齢、遺伝、食生活の欧米化と言われてます。

前立腺がんは60歳代以上で急激に増加します。なので高齢化社会の現代では前立腺がんの患者様が増加しているのです。

前立腺がんにかかった方が血縁者でいる場合、前立腺がんにかかるリスクが倍になると言われます。もし血縁者で前立腺がんの方がいる場合は40歳からのPSA検診が推奨されてます。

前立腺の役割

そもそも前立腺とはどのような臓器なのでしょうか。

前立腺は尿道の周囲にあるくるみ大の臓器です。役割としては精液の一部である前立腺液を作っていることだけです。

他は、肥大したりがんになったりと悪いことばかりする臓器なのです。

前立腺肥大と前立腺がんの違い

前立腺は内腺組織と外腺組織から成り立っております。内腺は尿道の周囲にあり、外腺はその外側にあります。

前立腺肥大症は内腺が大きくなる病気で、前立腺がんは基本的には外腺から発生するがんです。

なので、肥大症は尿道を圧迫するため排尿症状が早期に出ます。

それに対して前立腺がんは尿道への影響も少なく、症状が出るのが遅いです。なので定期的なPSA健診が必要なのです。

前立腺がんの検査

前立腺がんの検査の方法は、やはりまずPSA採血です。

PSAが高値だった場合、MRI検査を行います。画像で前立腺を確認し、中に癌を疑うのか正常組織なのかを判断します。

癌が疑われた場合は、前立腺の生検をします。

生検とは直接前立腺の組織を採取することです。採取した組織を顕微鏡で見て、中にがん細胞があるかないかを判断します。

基本的に生検は入院して行う検査です。検査後に前立腺に炎症が起きたり、腫れて尿が出なくなることがあるからです。

最近はお尻から超音波の機械を入れて前立腺の組織を見ながら生検する検査の仕方が多いようです。

前立腺がんの治療

現在は前立腺がんと診断されたとしても、積極的な治療は行わず、PSAを定期的に採血するだけの、PSA監視療法という方法もあります。

手術療法には、ロボットを使用した手術、腹腔鏡を使用した手術、お腹を開けて行う従来の手術があります。

がんに対しての再発などの成績は変わらないようですが、手術後の合併症の率がロボットを使用した手術は低いというデータが出ております。

放射線を使用した治療も行われてます。

最近は保険適用外ですが、重粒子線を用いた治療も行われてます。

そして前立腺がんで特徴的な治療が先述したホルモン療法です。75歳を超えたご高齢の方には特にこの治療が適していると思われます。

一般的な抗がん剤と違い副作用もほとんどないため、しっかり継続することができ、かつ癌を十分に抑えることが出来るのです。

その方の年齢や生活強度などを加味した治療が大切です。

 

 

前立腺がんの早期発見のために、市健診や会社の健診でのPSA採血が大切です。

PSA高値を指摘された方、前立腺がんが気になる方は当院泌尿器科までご相談下さい。

 

院長コラム「前立腺癌の市民公開講座」

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