血便の原因となる怖い病気
血便からわかる重大なサイン!!
血便って出たらびっくりするけど、目で見たらわかるし、大丈夫じゃない?と思っている人、、、意外と多いです。
ところが、血便って目に見えないものもあることを知っていますか?そして、血便には大腸ガン・胃がんなどの怖い病気からのサインであることもあるのです!
また検査はすごく大変な怖いもの、と思っている人にもぜひ知ってもらいたい苦痛なくできる検査について解説していきます。
この動画では血便って?どんな病気?必要な検査は?など皆さんが気になることをわかりやすく解説していますのでご覧ください。
<目次>
1 ・血便の種類について
・顕微鏡的血便
・鮮血便
・黒色便
2 ・血便から考えられる病気
・鮮血便・顕微鏡的血便の場合
・黒色便の場合
3 ・検査について
4 ・胃カメラ大腸カメラについて
1・血便の種類について
血便にも目で見て明らかにわかるもの、顕微鏡でみて確認できるもの、また黒い色をしているから血便とはわかりにくいもの、といくつかに分けられます。
・顕微鏡的血便
目には見えない血便です。顕微鏡レベルでないと発見できません。これは検診などの便検査で便を採取し、検査機関に提出することで判明します。
・鮮血便
これが一般的な血便と言われるものです。赤い血が便に混じっているもので、見てすぐにわかります。
・黒色便
全体的に黒い色をした便です。これは胃や十二指腸など上の部分で出血を起こし、便となって出てきたものです。体の上部で出血した時には、便となって排出されるまでに時間がかかります。そのため時間経過により血液が黒くなって、黒色便として出てきます。
2・血便から考えられる病気
・鮮血便・顕微鏡的血便の場合
鮮血便と顕微鏡的血便の違いは血の量になります。血が多ければ鮮血便となり、少なければ顕微鏡的血便になります。
出血量の多い鮮血便の方が症状的には重いと言えます。
痔
一番考えられるのは痔です。肛門が傷つくことによっておこります。痔は痛みを伴うものというイメージですが、中には痛みを伴わない痔もあります。肛門鏡で簡単に痔がないかどうかを確認することができます。
大腸がん
大腸の中にがんがある場合にも鮮血便が見られます。がん細胞は脆いので血便となって出やすいのです。
潰瘍性大腸炎
最近では有名人などかかっている人も多く、潰瘍性大腸炎という病気を知っている人も増えてきました。潰瘍性大腸炎は腸に炎症が起こっているので腸内の出血が鮮血便として出てくることがあります。
大腸ポリープ
ポリープは大腸にぽこっとできたデキモノです。がんではないのですが、ポリープががん化することもあるので適切な処置が必要です。
虚血性腸炎
腸の血管が原因で腹痛や血便を起こします。
その他、感染性腸炎(胃腸炎) 、大腸憩室炎といったものが考えられます。
・黒色便の場合
黒色便の場合は胃や十二指腸といった消化管からの上の方からの病気、胃がん・食道がん・胃潰瘍・十二指腸潰瘍などが考えられます。
また黒色便も顕微鏡的血便として出る場合があります。
3・検査について
鮮血便の場合には痔がないかを確認します。肛門鏡という機械を使って簡単に調べることができます。痔がない場合は大腸カメラでの検査になります。黒色便の場合には胃や十二指腸が原因である場合が多いので、胃カメラの検査が重要です。
どのような血便の場合にも、大腸カメラや胃カメラが重要になってきますが、カメラの検査って怖くないの?と不安になる人も多いと思いますが、実際には楽に検査することができるようになってきました。
4・胃カメラ・大腸カメラについて
胃カメラや大腸カメラが重要であるといっていきましたが、なぜCTや超音波検査ではダメなのでしょうか?
患部の状態を詳しく把握するためは表面を確認することが重要になります。胃カメラ・大腸カメラでないと表面をしっかりと確認することができません。
でも、カメラを体に入れてみるなんて苦痛そのものでは?と不安に思う方もいますよね。
安心してください、最近では麻酔を使って、眠っている間に終わってしまうこともできます。胃カメラも今は鼻から挿入できるようになりました。
ただし、睡眠薬を常に服用している方など麻酔が効きにくい場合もあり麻酔に関してはそれぞれの検査機関で十分に確認をとりましょう。
血便にもこのように様々な種類があるのを知ってもらえたでしょうか?また、血便が原因とされる病気は多岐にわたり大腸そのものが原因であったり、胃などが原因であったりもします。
自分で血便が出た!と驚いた方も、検査で血便が指摘された方も、しっかりと大腸カメラや胃カメラ検査をすることでいち早く病気の治療ができます。しかも、胃カメラ、大腸カメラはひと昔前の検査と比べてかなり楽にできるようになっています。
血便に関して心配だなと思っている方はぜひこの動画を見て、専門医に相談に行きましょう。