メタボリックシンドロームについて
こんにちは。大宮エヴァグリーンクリニックの伊勢呂です。最近ようやく涼しくなって参りました。
ジャケットが必要な季節になってきましたね。
寒暖差で体調崩す方も非常に多いです。最近風邪の方が頻繁に来院されるようになりました。
皆さんも上着を常備して寒暖差対策をしっかりしましょう。
さて、先日大宮駅西口の会社にて産業医活動の一環としてメタボリックシンドロームについてのお話をしてきました。
その内容の一部を下に記します。
メタボリックシンドロームとは
メタボリックシンドロームとは肥満の方がもつ高血圧、糖尿病、脂質異常症などの病気が起こす負の連鎖のことです。これらは単体でかかるわけではなく併発することが多いです。メタボリックシンドロームとは、これらの病気を持つことで様々な怖い病気(心筋梗塞、脳梗塞、腎不全など)の予備軍になっている状態を言います。
内臓脂肪について
最近お腹が出てきた、そんな風に感じることはありませんか?私は感じてます。。
お腹が出てくるのは男性は30歳を超えてから、女性は更年期からと言われてます。
これは内臓脂肪が原因とされてます。そしてこの内臓脂肪がメタボリックシンドロームの真犯人です。
内臓脂肪はインスリン(糖を細胞に取り込み血糖値を下げる)の抵抗性を上げ、糖尿病を悪化させます。
内臓脂肪があることで、血液中に脂肪分が溶け出し血液中の脂質の値が上がります。
内臓脂肪は血圧を上げる物質を分泌します。
これらのことから内臓脂肪がメタボリックシンドロームの根源だということになります。
メタボリックシンドロームの基準
上記のように、ウエスト男性85センチ以上、女性90センチ以上になります。この基準に引っかかる人は気を付けてということです。
男性はかなり引っかかる人が多いです。女性は男性程はいないでしょうか。
この基準だと身長差による補正がないので、実際は身長の半分のウエストが良い基準となると思います。例えば身長180センチの男性であれば90センチとなりますね。
中性脂肪、血圧、血糖値はやや基準が厳しめです。予備軍の方に注意喚起を引き起こすためにそうなっていると思います。
運動と食事で改善
運動
軽めの運動から。ウォーキングなどが良いと思います。
食事
塩分・脂肪分を含む食事を控えめに。
和食を中心に。
カロリーも控えめに。
腹8分目に。
間食を控えましょう。
他にもタバコやストレスを避けるというのも良いと思います。
上記のような内容でした。
成人男子はかなりの割合でポッコリお腹に悩んでいると思われます。
まずは簡単に出来る軽いウォーキングと食事の調整から始めたらいかがでしょうか。
内科・胃腸消化器科・泌尿器科・人間ドック
大宮エヴァグリーンクリニック 院長 伊勢呂哲也