男性更年期障害の症状5選
イライラする、怒りっぽい、鬱っぽい...もしかして男性更年期障害かも?
最近注目されている「男性更年期障害」ってどんなことが起こる?
この動画では男性更年期障害の症状について詳しく解説していきます。
<目次>
1・男性更年期障害について
2・男性更年期障害の主な症状5選とは
2.1 イライラする
2.2 やる気が出ない・不安感がある
2.3 物忘れ
2.4 精力・性欲の低下
2.5 疲れやすい・日中の眠気
3・男性更年期障害の受診の目安
まとめ
1・男性更年期障害について
男性更年期障害とは男性ホルモンが低下することで起こる様々な症状の総称です。50歳前後の方がかかりやすいと言われています。女性の更年期障害と似たような症状もあり、最近少しずつ男性にも更年期障害があると広まってきたように思います。
2・男性更年期障害の主な症状5選とは
- イライラする
- やる気が出ない・不安感がある
- 物忘れ
- 精力・性欲の低下
- 疲れやすい・日中の眠気
1 イライラする
イライラしたり怒りっぽくなったりします。ご自身で「最近怒りっぽくなって」と相談に来られる患者さんよりも、奥様から「最近怒りっぽくなったよ」と指摘され、さらに奥様がインターネットで調べて男性更年期障害かもしれないから受診した方がいいと勧められて相談にくる方が多いです。
2 やる気が出ない・不安感がある
なんとなくやる気が出ない、不安感がある、このような症状は鬱の症状とよく似ていますが、男性更年期障害の症状の一つです。
3 物忘れ
物忘れが最近ひどくなったと感じる患者様もいらっしゃいます。物忘れも男性更年期障害の症状の一つです。物忘れは若年性アルツハイマー、アルツハイマーの可能性もあります。年齢のせいということもありますが、物忘れも男性更年期障害の症状の一つだと知っておくと良いと思います。
4 精力・性欲の低下
男性機能の低下や異性への興味の減少も男性更年期障害の症状の一つです。この症状に関しては非常に相談しにくいという方も多いと思います。相談に来られる方の多くは奥様やパートナーからの指摘であったり、ご自身も最近おかしいと感じていたり、何か他の症状と付随している方が多いです。
どこに相談したらいいのかと悩んでいる方もいらっしゃると思いますが、性欲や男性機能の相談は泌尿器科しかありません。単独な症状でも、なにかしら付随している症状でも困ったことがあれば泌尿器科に受診するのがベストです。このような悩みは泌尿器科に行けばいいと分かるだけでも安心できると思います。
5 疲れやすい・日中の眠気
これも鬱のような症状なのですが、肉体的に疲れを感じやすくなる、日中に眠気がある、しっかりと動けなくなってきた、このような症状は男性更年期障害を疑う症状の一つです。
以上にあげた5つの症状ですが、どれか一つでもあれば男性更年期障害だ、という短絡的なことではなく、他の症状などと合わせて総合的に考えなければいけません。また、男性更年期障害の疑いがあって内科に受診する方も多いですが、更年期障害というのはもともと女性がかかるものとして有名で、男性更年期障害の概念が出てきたのはごく最近です。そのため内科の先生もそこまで詳しく把握していない先生が多いのです。検査の方法や治療方法など詳しく知るためにも、泌尿器科に受診することをおすすめします。
3・男性更年期障害の受診の目安
男性更年期障害の症状を一つ一つ切り出してみると、「もうちょっとちゃんとしなさいよ!」と思わず周りの人が声をかけてしまいそうなものばかりだと思います。その通りで、男性更年期障害の診断は難しいのです。「年齢かな」と思ってしまいますよね。男性更年期障害の概念として50歳前後に起きやすく、45歳から55歳の方が多いです。ホルモンが関係しているので人によっては60歳くらいで起こる方もいらっしゃいます。
「もしかして男性更年期障害かもしれない」と思った時の受診の目安として、AMSスコアというものがあります。AMSスコア(男性更年期障害質問票)というアンケート形式の質問票に当てはまるものにチェックしていきます。この点数を合計して何点以上だと男性更年期障害を疑う、何点以下だと疑わしくない、という指針にします。詳しくは概要欄に貼っておきますのでそちらからご覧ください。
AMSスコア(男性更年期障害質問票)を事前にやっていただくと泌尿器科の受診の際に診断の目安にもなりますので、気になる方は一度試してみてください。
まとめ
1・男性ホルモンが低下して起こる様々な症状の総称
2・性機能障害、認知機能・気分障害などが生じる
3・AMSスコアを行い、泌尿器科の受診をおすすめします