高血圧の人必見!血圧が高い人はこれを食べるな!
ちょっと怖いタイトルになってしまいましたが、今回は「高血圧の人が絶対に食べてはいけないもの5選」ということで、高血圧だけどお薬は飲みたくない、でも気にはなっている、そんな人たちが日常生活で取り入れられる高血圧を防ぐために避けたい食品5選をあげてみました。
今回の動画は「高血圧診療ガイドライン2020」を参考に論文から抜粋したエビデンス(証拠)に基づいた内容をお話しています。
<目次>
1・高血圧とは
2・高血圧の人が絶対に食べてはいけないもの5選
2.1加工肉
2.2アルコール
2.3カップ麺・冷凍食品
2.4レバーや卵などコレステロールを多く含む食品
2.5清涼飲料水
まとめ
1・高血圧とは
血管には動脈と静脈がありますが、動脈の中の血液が壁を押す力を血圧と言います。この血圧が高くなることを高血圧といいます。
高血圧で血管の中の圧力が高くなると壁を押します。押された壁が傷つき、破れるとそこを修復しようとさらに壁を分厚くし、動脈硬化がおきます。動脈硬化が起きると破れやすく、詰まりやすくなるのです。
高血圧→動脈硬化→脳出血・心筋梗塞 高血圧=怖い病気 ということになります。
高血圧と診断されても日常に支障がないため「お薬飲まないといけないの?」と思ってしまいます。高血圧で血管が詰まったり分厚くなったりする過程は、静かに進行していくのでお薬を飲むことに納得できない方も多いです。それでもやっぱり気になるし自力で下げたい、と思っている方はこれから紹介する食品5選は避けたほうがいいです。
2・高血圧の人が絶対に食べてはいけないもの5選
加工肉
ソーセージやハム、ベーコンなどの加工肉です。加工肉は普通のお肉と違い、製造過程において色々なものが添加されています。ソーセージやベーコンって塩をつけなくても美味しいですよね、ということはすでに塩分がたっぷり含まれているわけです。さらに食べるときにケチャップや塩をかける人もいます。ナトリウム(塩分)を摂ると、血管の中のナトリウム濃度(塩分濃度)を薄めようと血液が血管の中に水分を引き寄せようとします。水分を飲んだり体内の水分が血管に集められることによって血管の容量が増えます。容量が増えると自動的に血管の中の圧力が上がって血圧が上がります。ですから加工肉をたくさんとっている方は血圧が高くなる傾向にあるのです。
加工肉は高血圧に限らず大腸がんになるリスクも高めます。加工肉を1日50g以上摂取すると大腸ガンのリスクが18%上昇するというデータがあります。50gってそんなに多くないですよね、ステーキとか200gくらいぺろっと食べますよね、その4分の1の量で大腸ガンのリスクが上がるということなので、加工肉の摂りすぎは良くないとわかります。加工肉は調べれば調べるほど高血圧、大腸ガン、胃がんなどのリスクを高めるとわかっているのですが、テレビなどでこれらのデータが公表されないのは、加工肉会社がスポンサーになっていることも関係あるのではないかと個人的には思っています。
お値段は高いのですが、スーパーには無塩、無添加などのオーガニックソーセージやハムがあります。添加物には発がん性物質も含まれているので、食べたい時はそういうものを選んだり、ご自身で調理をする方がいいと思います。
アルコール
アルコールは多くの研究でも報告されていますが、適量なら血圧を下げる傾向にあります。アルコールを飲むとリラックス効果もあって血圧は一度下がります。さらに飲んでいくと血圧は上がっていきます。
アルコールを飲む時に適量で抑えることはなかなか難しいですし、ほとんどの場合一緒に食事やおつまみを食べると思います。その食事と相まって血圧が上がる原因になります。アルコールの多飲は肥満の原因にもなります。当院では院長の伊勢呂も実践して➖9kgの成果をあげている GLP1ダイエットをお勧めしております。詳しくはこちらから。
カップ麺・冷凍食品
体に悪いだろうなと思いつつも手軽で美味しいカップ麺はついつい食べてしまうものです。カップ麺や冷凍食品にも塩分が多く含まれています。
1日の食塩摂取量の目安として、男性7.5g未満、女性6.0g未満、高血圧予防、治療のためには6g未満とされています。実際はみなさんもっと摂取していますが、推奨されている量はこれくらいなのです。カップラーメンは大体5g以上の塩分が含まれているのでそれだけで高血圧のリスクになります。カップ麺の塩分はスープに多く含まれているので、スープは飲まないようにするといいと思います。若い頃には毎日カップ麺を食べていても、血管に弾力があるので血圧が多少高くなったとしても耐えられるのですが、長年の積み重ねや年齢が増してくるとダメージが大きくなります。毎日食べている人は週に1回にする、スープは飲まない、といった食べ方をするといいと思います。
冷凍食品にも塩分が多く含まれています。パッケージの後ろにNacl(ナトリウム)、クロール(塩素)の含有量が記載されています。そこを見て塩分量を調整していけばいいと思います。しっかりと推奨量に抑えなければならない、というよりも、食品に含まれる塩分量を知って「こんなに含まれているからもう少し控えよう」とか意識をしてくことが大事だと思います。
レバーや卵などコレステロールを多く含む食品
悪玉コレステロールが高くなると動脈硬化の原因になります。コレステロールが高くなると血管の壁に沈着して壁が分厚くなって動脈硬化を引き起こします。高血圧でも同じようなことが起こると話しましたが、要は高血圧の人は高脂血症、コレステロールが高い場合もあって、これらの合わせ技でさらに動脈硬化が進んで血管にダメージが加わってくるのです。高血圧の人は脂質にも気をつけないといけないので、レバーや卵をとりすぎないようにしましょう。
確かに、レバーや卵は体に良いというイメージもあり、卵は1日に2、3個なら問題ないのですが、たくさん食べすぎるとコレステロールが上がるので気をつけましょう。牛乳も脂肪分が多いと思われがちですが、牛乳は1日に600cc以下であればコレステロールに問題がなく、牛乳に含まれる良質なタンパク質が血管の壁を綺麗にしてくれるという研究データがあります。
清涼飲料水
ジュースやサイダーなどの糖分を多く含む飲み物も注意が必要です。たまに飲むのはいいのですが、毎日飲むと糖尿病のリスクが上がります。これもしっかりデータに出ています。2010年にダイアベティスケアという雑誌に掲載された論文には、ジュースやサイダーなどの清涼飲料水を1日1回以上摂る人は糖尿病の発症リスクが26%以上上昇すると発表されました。糖尿病のリスクが上がると、先ほど話したように動脈硬化に結びつきます。血糖値が高くなると血液がドロドロになり、血管の壁も分厚くなって傷つきやすくなります。高血圧・糖尿病・高脂血症=生活習慣病、動脈硬化のリスクがあるということです。この3つの合わせ技で血管が詰まることに拍車をかけるので高血圧の人は糖尿病にも気をつけて甘いドリンクは飲まないようにしましょう。甘いドリンクの飲み過ぎも肥満の原因となります。当院では院長の伊勢呂も実践して➖9kgの成果をあげている GLP1ダイエットをお勧めしております。詳しくはこちらから。
カロリーゼロの人工甘味料は血糖値をあげないと言われているので、これらをうまく取り入れるのもいいかもしれません。データは日々変わりますので今後どうなるかはわかりませんが注目していきたいですね。
まとめ
5つの食べ物に心当たりがある方は・・・
院長 伊勢呂哲也
日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医、消化器内視鏡学会所属
名古屋大学出身
年間30000人以上の外来診察を行なう。
YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。
再生医療のクリニックも運営