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「大腸がん」初期症状5選

[2022.11.24]

日本人に一番多い男女共通するがんは「大腸がん」って知っていましたか?
大腸がんの見逃してはいけない初期症状、検査、治療方法など解説していきます。
大腸がんに限らず、あらゆるがんは小さい初期の頃には症状が出ないことがほとんどです。
小さかったがんが大きくなり始める頃に出てくる症状を初期症状としてご紹介していきます。
今回は全国のお医者様が大腸がん治療の指針として用いる「大腸がん治療ガイドライン2022年版」を参考にしました。

<目次>

1・大腸がんについて
2・大腸の役割
3・大腸がんの初期症状
   便の性状変化
   血便
   体重減少
   貧血
   お腹の張り・痛み
4・大腸がんの原因
   加齢と遺伝
   アルコールと喫煙、肥満
   赤身肉・加工肉
   大腸ポリープ
5・大腸がんの検査
   便潜血検査
   大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
   その他の検査
6・大腸がんの治療
まとめ 

 

漫画でわかる胃カメラ検査
胃内視鏡検査(大宮)

漫画でわかる大腸カメラ検査
大腸内視鏡検査(池袋)

1・大腸がんについて

現在大腸がんの罹患率は男女共通したがんのうち日本で一番多いがんになっています。40代を超えた頃から増加していき、高齢に伴って増加する傾向にあります。
大腸がんは早期発見、早期治療によって治るがんなので定期検診が重要となってきます。

2・大腸の役割

大腸は盲腸から始まり、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸、肛門と繋がっています。成人で1.5メートルから2メートルの長さがある臓器です。
人は食事をすると食べ物が食道を通って十二指腸、小腸、大腸へと運ばれていきます。小腸で運ばれてきた食べた物を消化しながら栄養を吸収します。その後食べた残りのカスの水分を吸収し、便として肛門に運びます。
大腸の水分の吸収度合いがおかしくなってくると、下痢や便秘を引き起こします。水分が吸収できなければ水が多くなる下痢になりますし、逆に水分を吸収しすぎてしまうと便秘になってしまうのです。このように腸内バランスが崩れた時に起きる下痢や便秘は、大腸からの異常サインとなります。

3・大腸がんの初期症状

下痢や便秘などの大腸からの異常サインが出たからといって、必ずしも大腸がんと決めつけることはないのですが、今までなかったのに最近このような症状が出てきた、あるいは繰り返しているときは危険なサインである可能性が高いので必ず消化器科を受診してください。

便の性状変化

同じような生活スタイルで食べ物もさほど変化がないのに普通の便から急に便秘になった、下痢になった、あるいは便が細くなってしまった、これらの便の急な性状変化は大腸がんを疑うサインでもあります。

血便

大腸がんはがんが増えていくときに、血管新生(けっかんしんせい)といって血管を新しくして伸ばしていく作用が働きます。急増された新しい血管は非常に脆くて破れやすいため、便があたるなどのちょっとした刺激ですぐに出血してしまうのです。
今まで血便を出したことがなかったのに血便が出た場合は消化器科を受診しましょう。血便は大腸がんだけではなく、いぼ痔や切れ痔、肛門の中の血管が拡張して出血することでおこることもあります。今までそういうことがなかったのに急に出た場合は、血便の原因を解明するためにも消化器科を受診して大腸カメラなどの検査をした方がいいでしょう。

体重減少

体重減少が起こす前にすでに血便などの何かしらの異常で気がついて受診する人は多いのですが、体重減少はがんにおける特徴的な症状です。
大腸がんに限らずあらゆるがんに同じことが言えるのですが、がん細胞は大きくなり増殖していくと、人から栄養を奪っていきます。普通に食事を摂っているのに5キロ以上減少した時には何かしらのがんの疑いも考えられます。

貧血

大腸がんから出血すると人間の中の血液量、ヘモグロビンや赤血球が減ってくるので貧血を起こします。通常は貧血の前に血便で出血を気づく人は多いのですが、血便に気がつかず動悸や立ちくらみ、息切れなどの貧血の症状を起こしている人もいます。もちろん貧血の症状はがんだけが原因ではないので、内科を受診しましょう。

お腹の張り・痛み

がんが大きくなってくると便がお腹の脇を通れなくなって、どんどん詰まっていきます。そうなると便もガスもたまって排出できず、お腹が張って痛みも出てくることがあります。便秘と共にお腹の張り、痛みが出ている場合にも注意が必要です。

4・大腸がんの原因

加齢と遺伝

 40〜50代以降の高齢の方、両親、血縁関係者に大腸がんをしたことがある人などは大腸がんにかかりやすい傾向にあります。

アルコールと喫煙、肥満

 アルコールと喫煙は大腸がんに限らずあらゆる病気、がんのリスクを高めます。喫煙は多くの場合は肺がんや胃がんの原因とされていますが、大腸がんでも同じようにリスクになります。特に喫煙している人はすぐに禁煙をおすすめします。また肥満も大腸がんの原因となります。BMI25以下を目指しましょう。当院では院長の伊勢呂も実践して➖9kgの成果をあげているGLP1ダイエットをお勧めしております。詳しくはこちらから。

赤身肉・加工肉

 赤身肉やソーセージ、ハムなどの加工肉の大量摂取も大腸がんになりやすいといわれています。
日本人の食の欧米化に伴い大腸がんも増加してきたので、これらの食事における大腸がんリスクは高いと思われます。

大腸ポリープ

大腸ポリープは後にがん化するので、健康診断などで内視鏡検査をした時にポリープがあった時は切除した方がいいでしょう。

5・大腸がんの検査について

便潜血検査

便潜血検査では便の中に血が混じっていないかをチェックする検査です。
便潜血検査は定期検診、人間ドック、区市町村の検診で行われています。

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

便潜血検査で大腸の中に血が混じっているとされたら、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)をして痔がないか、大腸ポリープがないか、大腸がんがないかなど確認します。
潰瘍性大腸炎や腸炎などの腸の炎症も確認できます。それらを確認して今後の治療方針につなげます。当院で大腸カメラが必要と判断した場合、池袋駅目の前にある池袋消化器科内科・泌尿器科クリニックをご紹介させて頂いております。こちらでは眠ったままの苦しまない胃カメラ・大腸カメラが可能です。

その他の検査

そのほか、大腸CT検査、MRI検査、超音波(エコー)検査、血液検査(腫瘍マーカー)でも大腸がんの検査ができます。

6・大腸がんの治療について

早期のがんであれば大腸カメラを使って切除することも可能です。進行すると腹腔鏡手術でがんのある大腸を切除し、管をつなぐというのが主流になります。更にがんが進行して肝臓、肺に飛んでいる状態になると化学療法の治療も必要になってくる場合もあります。

まとめ

大腸がんは早期発見、治療すれば根治できる!
定期的な検診、内視鏡検査をすることが重要です。内視鏡検査では初期のポリープを見つけることもできます。
便の異常サインを見逃すな!
急な便秘や下痢、便が細くなる、血便が出た時はすぐに消化器科を受診しましょう。

当院では大腸カメラは行っておりませんが、もし大腸カメラが必要な際は近隣のクリニックか関連施設でである池袋駅すぐの池袋消化器内科・泌尿器科クリニックをご紹介させて頂いております。こちらのクリニックでは眠ったままの苦しまない胃カメラ・大腸カメラが可能です。大宮で最初受診された方には、大腸カメラの予定と必要な物品は大宮エヴァグリーンクリニックからお渡ししております。詳しくは当院医師・スタッフまでお尋ねください

この記事を執筆した人
伊勢呂哲也
伊勢呂哲也

日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
名古屋大学出身
年間30000人以上の泌尿器科と消化器科の外来診察を行う
YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。

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