メニュー

産業医活動 尿酸について

[2019.09.04]

こんにちは。9月に入ってだいぶ過ごしやすい季節になってきましたね。季節の変わり目は体調壊す方が多いです。当院でも体調を崩すスタッフが出てきております。寒暖差に配慮した体調管理を心がけましょう。

さて、今回は先日の産業医活動のお話です。
埼玉新都心駅の企業にて尿酸についての講話をしてきました。それについての要約を書きたいと思います。

尿酸とは

尿酸とはプリン体が分解されて出来る産物です。
プリン体は細胞の核酸に含まれます。
全てのプリン体の7割が体内から作られ、3割が体外から食事などで摂取します。

尿酸値が高くなると?

血液中に溶けている尿酸値が高くなると尿酸が溶けきれなくなり析出した尿酸の結晶が関節にくっつきます。そのくっついた結晶が剥がれた時に、その結晶を異物と認識し白血球が集まってきます。それを炎症と呼び、炎症とは激しい痛みと腫れを伴います。これを痛風発作と言います。
風が当たっただけでも痛いというのがその語源です。

痛風発作が起きたらどうするか

まずは痛み止めで対処します。
7日ほどで痛みが治まるので、それから尿酸値を下げるお薬を内服します。

尿酸値が高くならないようにするには?

  1. プリン体を多く含む食品を控える
    魚、魚卵、お肉、お酒など。
    体内から合成される方が多いのだが、プリン体の摂取を控えることで尿酸値は低く抑えられます。
  2. 水分を多めにとる
    水分を多めにとることで、血液が濃くなることを防ぎ、尿酸値が上がりにくくなります
  3.  ストレス発散する
    ストレスが高いと痛風発作になりやすいようです

上記のような話でした。
この季節水分不足から尿酸値が高くなり痛風発作が起きる人が多くなります。
水分摂取は重度の腎臓病などの病気がない限り、多めに摂取して悪いことはありません。
しっかり水分摂取して尿酸値の上昇を予防しましょう。

内科・胃腸消化器科・泌尿器科 人間ドック
大宮エヴァグリーンクリニック 院長 伊勢呂哲也

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME